オーストリア航空 成田線運休を決定

      2016/06/26

オーストリア航空が1989年以来27年続けた日本路線(成田-ウィーン線)を2016年9月4日の便を最後に運休(運航を停止)すると発表した。同社が運航する日本路線は成田ーウィーン路線のみであり、事実上日本路線からの撤退ということになる。

中央ヨーロッパではLOTポーランド航空が2016年1月から成田ーワルシャワ線に再就航、そしてヨーロッパの他の地域では10月にイベリア航空が成田ーマドリッド線に再就航予定と、最近暗かったヨーロッパ路線に明るいニュースが多かったのだが、その流れに水をさすようなニュースとなってしまった。一体なぜ運休となってしまったのか、勝手に検証する。

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ルフトハンザグループ内部の事情では?

オーストリア航空は、2009年にルフトハンザドイツ航空に買収され、スイスインターナショナル航空とともにルフトハンザグループとして運航がされている。

現在ルフトハンザは日本とドイツの間に6路線飛ばしていて、もう一つのグループ会社スイスインターナショナルも1路線飛ばしている。

ウィーンへの直行便は失うことにはなるが、乗客の大半は乗り継いで他都市に行くのが日本ーヨーロッパ路線の全体的な特徴。そのため、グループとして東京とフランクフルトを結ぶ路線が複数ある以上、その隣国のオーストリア・ウィーン線を継続する意味は無いと判断した可能性が高い。

円安、ヨーロッパ旅行客離れなど収益の悪化

現在円高に少し向かってはいるが、依然として円安であることに変わりなく、外国の航空会社にとって日本路線は儲けにくい状態が続いている。

そしてさらに追い討ちをかけたのが、フランスやベルギーでおきたテロ事件。日本人は、例え数百キロ離れたところでテロが起ころうと、「ヨーロッパ全体が危険なんだ」という印象を簡単に持ってしまう。

今回9月4日より運休となるが、なんと9月5日からは香港ーウィーンを結ぶ路線を開設するという。明らかに日本を敬遠したことがわかる。

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多すぎるヨーロッパ便

今日本とヨーロッパを結ぶ航空会社はオーストリア航空の他に以下14社ある。

  • 日本航空
  • 全日空
  • ブリティッシュエアウェイズ
  • フィンエア
  • エールフランス航空
  • KLMオランダ航空
  • ルフトハンザドイツ航空
  • スイスインターナショナルエアラインズ
  • アリタリア・イタリア航空
  • SASスカンジナビア航空
  • アエロフロート・ロシア航空
  • ターキッシュエアラインズ
  • LOTポーランド航空
  • イベリア航空(10月より)

また、ヨーロッパへの乗り継ぎが半数以上を占める中東系航空会社2社(エミレーツ航空とカタール航空)を加えれば16社。いくら日本人が1億2千万人もいるからって多すぎる事は明白だ。

2016年4月にはウィーンー上海線に就航、そして日本を撤退した翌日からウィーンー香港線に就航というニュースは、オーストリア航空自体の経営が決して悪いわけではないということを示しており、ショックは大きい。

中欧旅行を扱う旅行会社への影響はまぬがれないだろう。ならば日本の航空会社がそのピンチを救ってくれるか?その可能性を探ってみた記事はこちら

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