全日空(ANA)がウィーン線に就航の可能性はある?

      2016/06/26

昨日の記事で、オーストリア航空が成田線を2016年9月4日を最後に運休するということを書いたが、このサイトにいらっしゃった方の検索ワードでおもしろいものがあった。それが「全日空 ウィーン就航 可能性」というもの。確かにオーストリア航空が成田とウィーンの間で運航していたOS51/OS52便は、コードシェアで全日空のNH6525/NH6326という便名がついていた。つまり全日空もウィーン直行便を失うことになる。それでは全日空が代わりに自社運航で就航することはありえるのだろうか?私は可能性が低いが、無くはないとも思う。

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あり得ると思う理由

成田ーブリュッセル線へのテロの影響

2016年3月にブリュッセル国際空港でテロ事件が起こった。そして3月23日~4月10日まで約20日間成田ーブリュッセル線の運休を余儀なくされた。そしてこの報道で、「今回の結構の影響は39便で合計約4500人に影響がでました」と言っていた。ブリュッセル線の機材はB787-8、座席数は169人。1便あたりの影響が約115人ということは、テロ前の搭乗率は約68%ということがわかり、そこまで高くないことがわかる。

もし今後テロの影響で当路線の搭乗率が悪くなれば、運休、そして機材が余り、他路線への振り分けという可能性も見えてくる。

東欧(東ヨーロッパ)ネットワーク

東欧はビジネス・観光ともにまだまだ伸びる地域。ウィーンはその地域への玄関口となる都市だ。特に観光については、「ロンパリローマ(ロンドン・パリ・ローマ)」なんていういわゆる日本人ヨーロッパ旅行初心者の旅の行き先を示す俗語があるが、この地域への旅行がここ数年不振である。その代わりにバルト3国や東欧の観光は少ないながら伸びてきている。東欧への玄関口として検討はされるのではないか?

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可能性はないと思う理由

ビジネス客が少ない

前述の「ありえると思う理由」でブリュッセル線の搭乗率を書いたが、もう一つこの路線について触れなければならないことは座席配分である。ブリュッセル線の座席数は全169席だがビジネスクラスが46席、エコノミークラスが123席。そうビジネスクラスの配分が約30%と非常に高いのだ。これで搭乗率が7割あれば利益はとれている可能性が高い。

ベルギーに日本の航空会社が乗り入れる意味は「トヨタ自動車」にある。ベルギーの郊外にトヨタは生産拠点をもっているのだ。恐らくトヨタの規定であれば、日本とベルギー間はビジネスクラスが使えるはずで、安定したビジネスクラス顧客の獲得が見込める。

ウィーンにそれぐらいビジネスクラス客を持ってこれるポテンシャルがあるだろうか?正直疑問だ。

LOTポーランド航空がある

まだ全日空とコードシェアをしていないが、今年1月東欧から日本に乗り入れる新たな航空会社が誕生、それがLOTポーランド航空だ。現在はまだ週3便ではあるが、成田とポーランドの首都ワルシャワを結ぶ。そしてこのLOTポーランド航空は全日空と同じスターアライアンスグループだ。

LOTポーランド航空は、オーストリア航空同様東欧へのネットワークが強い。それならば新規路線を作るよりもコードシェアという形で東欧にネットワークを作る方が手っ取り早い。

今回、「あり得る理由」と「可能性はない理由」の2つを書いたが、正直後者の方が強い印象を受ける。ただ、正直全日空がブリュッセルに就航したときも「え、パリでいいじゃないか?」と思ったこともあり、もしかしたらサプライズもありえるかも。冬にかけての新規就航路線発表のニュースが楽しみだ。

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