ベーシックインカムは幻想か、それとも有益か。

      2016/03/23

 

2015年の終わりくらいから「ベーシックインカム(基本的な収入)」という言葉をよく聞く。そして今週もカナダのオンタリオ州で試験導入が検討されているっていうニュースを見た。

この「ベーシックインカム」という制度、端的にいっちゃえば「無条件に生活に最低限必要な額をあげる代わり、社会保障(年金、介護、生活保護など、医療も入れるかは議論が行われている)の支給を全部やめるというもの。

そんな夢のような話、あったらいいけど、そんな財源あるの?

金もらえるんなら、俺働かないよ、絶対。

など、あったらいいけどまさか現実にはならないだろうという声が散見するが、ヨーロッパでは試験導入が始まっている。実際に導入するってことは、勝算があるってこと、どんなメリットがあるんでしょうか?

 

1.将来的な不安がなくなる

これはそりゃそうだけどっていうものだけれども、この将来的な不安がなくなるってことは、以下のメリットがある。

  • 「無理して働かなくてはならない」という状況が消え、ブラック企業などの悪条件の企業は淘汰される。
  • 将来への不安がなくなることで、「貯金しよう」という考えよりも、金を使おう!という思考に転換される。

2.社会保障に関わる人件費、システム費などがなくなる。

最近でこそ沈静化したが、年金の記録ミスなどのシステム不備はいつもニュースになっている。これらの対策のために恐らくいっぱいの人が働き、莫大な税金が社会保険庁で使われているのではないだろうか?

みんな○万円って決めちゃえば、システムもいらないし、極端なことを言えば、そもそも社会保険庁なんていう組織はいらなくなる。

3.不公平がなくなる

不正受給、シングルファザー家庭、市町村格差など同じ日本に暮らしていながら、境遇の違いや、ずる賢い知恵の差で、公的に得られる支援は大きく違うのが、今の日本。

みんな同じ金額もらってれば、誰も文句は言わないし、ずるをしようとも思わない。

でも当然のことながら懸念は多い。

1.財源はあるの?

財務省のホームページによると、平成25年の社会保障費は、医療も含め110兆円、そのうちの36兆円が医療なので、いわゆるベーシックインカムに必要といわれる財源は74兆円、これであれば単純に1億2千万人みんなに6万円が支給できることになる。

4人家族なら24万円、充分ではないか?ただ単身世帯は6万円ではきついか?ただしあくまでこれはベーシックインカム、働ければ増やせるのだ。

(ただし、いくら働ける年齢が伸びたからって、単身のお年寄りはきついかもしれない。余った住宅の活用など、少し考えが必要になるのは事実)

2.嫌な仕事をしなくなる

いわゆる昔でいう3Kというきつい、汚い、危険という仕事に就く人が減っていき、これらの人件費が上がってしまう可能性が高い。

これに関しては正直対策が思いつかなく、ずるい考えだが、外国人労働力を使わしていただくしかないのかな。ただし、外国人労働者の生活が悪化しないための対策は必要になることはもちろんだ。

3.そもそも誰も仕事をしなくなる

正直、これは考えにくいのかなと思う。月6万円で満足するわけがないのが人間というもの。生活していくためではなく、生活を豊かにするために働くという考えになることができるのは、長所ではないかと思う。

いろいろ書いていたけれども、いざ現実に導入しようと思うと、これまで甘い蜜を吸ってきた人たちが抵抗して、結局日本で導入するには何十年という時間を要すると思う。

導入できた頃には、自分はこの世にいるのだろうか。

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