今更だけど、そもそもユーロって何?

      2016/06/19

フィンランドが欧州統一通貨「ユーロ」から離脱することを検討しているという。ユーロ圏離脱といえば、誰もが頭に浮かべる国は「ギリシャ」。そしてフィンランドといえば、欧州の優良国であり、福祉などもしっかりした幸福度の高い国として知られる。それだけに、このニュースが流れていること自体が意外だった。

フィンランドに何が起こっているか書きたかったのだけど、意外に自分がユーロについて理解していなかったことに気づき、まずはユーロについての基礎知識を書きながら学ぶ。

スポンサーリンク

ユーロとは?

今では欧州の国々で使われる通過として当たり前となったユーロだが、歴史はまだ新しく、ユーロが導入されたのは2002年1月。それから14年たって19か国が導入する通過となった。

ユーロ導入の条件は?

ユーロ導入が認められるには、4つの条件がある。

  1.  物価が安定していること(インフレ率が高かったりしたらダメ!)
  2.  財務状況が健全であること(赤字が多かったらダメ!)
  3.  為替相場が安定していること(ユーロでない自国の通貨とユーロとの相場が2年間安定していること)
  4.  長期金利が安定していること(金利が高すぎたらダメ!金利が高い=通貨が安定してないということ)

これら4つにはしっかりした数値的基準があって、ちょっとぐらいいいじゃない?というのも認められないくらい厳しい基準なんだとか。1の物価について、リトアニアは当初2007年にはユーロ導入ができるはずだったのに、たった基準の0.06%高かっただけで、2015年まで時間がかかってしまった。また私の暮らすチェコは、2の財政赤字がユーロ導入できない理由らしい。(余談だがチェコ人は「俺らはユーロ導入なんて望んでないし!と自国の財政赤字を棚に上げて、あたかも入れるけど入りません的な話をする。)

なんでイギリスやデンマーク、スウェーデンはユーロじゃないの?

上の通り、厳しい財政面や金融面の基準を通り抜けた国が統一通貨ユーロを導入できる。しかし、国としてしっかりしているであろうイギリスやデンマーク、スウェーデンはユーロではなく、未だにポンドなど自国通貨を貫き通している。

基本EU加盟国は、前述の4基準を満たせば、ほぼ強制的にユーロに加入する決まりになっている。しかしこれら3か国は基準を満たしているのに参加していないのはなぜか?

(詳しく言えば経緯が違うみたいっだけど)イギリスとデンマークは端的に言えば、欧州連合(EU)の創設を定めた条約である「マーストリヒト条約」を批准するため(自国内の同意を得るため)、「オプトアウト」といわれる免除規定を付与せざるを得なかったのだ。

スウェーデンはというと、特にマーストリヒト条約が関係していないが、ユーロ導入の段になって実施した国民投票で反対が上回ったからというのが理由。この国民投票自体に拘束力はなく、マーストリヒト条約通りユーロを導入しようと思えばできるらしいが、スウェーデンは過去の経緯から、国民投票の結果は無視することができず、現在でもEUはスウェーデンの動向を静観しているんだとか。

イギリスはともかく、実はデンマークもスウェーデンも(そもそもノルウェーはEUにも参加していないので)北欧4か国のうちユーロを導入しているのはフィンランドのみだったのだ。そのフィンランドがなぜユーロ離脱を検討しているのはまた次回。

スポンサーリンク

 - ニュース