決まり文句が不発、何か物足りない 「グッドパートナー無敵の弁護士」第2話 あらすじ、感想、視聴率は?

      2016/05/02

竹野内豊と松雪泰子がダブル主演、しかも元夫婦役で互いにビジネスロイヤーを演じる話題のドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」が木曜夜9時よりテレビ朝日で放送中。今夜はその第2話が放送された。第1話の視聴率は今クールの民放ドラマで第2位。しかし個人的には物足りなさが残る当ドラマ。このキャストならば絶対に面白いはずと諦めずに見た第2話をレポート。

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第2話のあらすじ(※ネタバレ注意)

今回の案件概要

今回のテーマは「不当解雇」。咲坂(竹野内豊)が所属する神宮司法律事務所が顧問契約をしている医療機器メーカー・シンヨ―メディカルの社長・角田から相談を受ける咲坂と熱海(賀来賢人)。角田の話によると、

  • 営業マン・小西(野間口徹)を1週間前にクビにした。
  • 小西は1年前に採用し、3年契約で年俸1200万円+インセンティブ(出来高払い)
  • 解雇理由は「期待外れだったから」、前の勤務先では営業トップ成績、大手病院・医師とのコネクションありと面接でアピールされるも、1年間1件も契約を取れず。
  • 1年の間に使った接待費は528万216円

難色を示す咲坂と熱海。というのも労働契約法第17条第一項には「使用者は期間の定めのある労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することはできない。」とあり、3年契約の社員を「期待外れ」という理由で解雇するのは、不当解雇となってしまうのだ。

小西は「解雇の撤回」もしくは「残り2年分の給料の支払い」を求めて弁護士を雇ったという。勝利はほぼ不可能な案件だが、断れずしぶしぶ引き受けた咲坂は小西側の弁護士と会うことにする。

夏目の抱える案件

咲坂の元妻・夏目(松雪泰子)は、企業合併案件を抱え、クライアントであるチドリ電工社長・武藤誠司(田口主将)のもとにアソシエイト弁護士の赤星(山崎育三郎)とやってきていた。どうやら合併を結ぶはずだった唐松物産が合併白紙を申し出て来たようだ。納得のいかない夏目は、唐松物産側の弁護士と会うことになった。

咲坂と夏目が思わぬ形で遭遇

あるカフェで小西が依頼した弁護士・宮前(モロ師岡)と会っている咲坂と熱海。しかし、当然のことながら不当解雇を覆すことができず、埒があかない。そんなとき同じカフェに夏目と赤星がやってくる。なんと夏目の相手も弁護士の宮前だった。

宮前は「労働者の味方」「企業の味方」という相反する顧客両方を対象とする「ズルい」弁護士だった。同じ敵を抱えた咲坂と夏目は、「邪魔をするな」と協力するどころか大揉めとなる。

早々に決着をつけた夏目、しかし咲坂は?

企業合併案件は、夏目のアイデアで早々に解決に向かうが、咲坂の抱える不当解雇案件は糸口を見いだせずにいた。娘のみずき(松風理咲)からアイスモンスター表参道店で「パパがため息ばかりついている」と聞いた夏目。協力してあげようかと提案。パパ・ママに一瞬戻った瞬間だった。

糸口が見つけられずにいた咲坂は、小西の使った領収書300枚を1枚1枚検証することにした。領収書に書かれた接待相手と本当に会っていたのか、パラリーガルの九十九(大倉孝二)と茂木(岡本あずさ)、そして熱海と一緒に手分けして調査。すると怪しい領収書(しゃぶしゃぶ、焼肉、ステーキハウス)が3枚発見された。

不当解雇をひっくり返すことに成功

怪しい領収書を宮前に差し出す咲坂。実はこれら領収書10万円分の飲食相手は宮前だったことも判明し、宮前は小西の弁護を降りることに。

小西は経歴詐称まがいのことをして面接を突破し、接待費を使いまくり、最後は不当解雇で給料を踏んだくる詐欺師だったのだ。

小西はシンヨ―メディカルに求めていた残契約期間分の賃金の支払いを取り下げることに。咲坂は無事勝利することができたのだった。

う~ん、やっぱり弱いストーリー

ストーリーは面白いし、不当解雇された側でなく、した側(実際は不当解雇ではないが)を弁護するというのにもオリジナリティがある。でも、元夫婦という背景を描くがあまりに、話題となる案件の描き方がすごく弱い。これは1話の感想でも思ったことだけれども、事件の背景の描き方が弱いとドラマに感情移入し難いのが弁護士ドラマ。(第1話の感想・レビューはこちら

松本潤が主演の弁護士ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」の第2話では、加害者と被害者の背景をルーツの静岡まで遡って丁寧に描かれていた。一方でこのドラマでは、不当解雇された小西についても、不当解雇と訴えられたシンヨ―メディカルについても、情報があまりに少ない。(「99.9」の第2話のレビューはこちら)

決まり文句は不発

「弁護士としてではなく、一人の人間として話します」を決まり文句に、竹野内豊が弁護士バッジを外して人間味あふれるコメントを言うのがこのドラマの定番の場面。しかしせっかく弁護士バッジを外しても、半沢直樹のような熱さがあるわけでもなく、至極普通のことを言っているだけ。「え、それだけ?」定番というには物足りない。

無駄な脇役を使いすぎ

ドラマのサイドストーリーとして猫田(杉本哲太)のお見合いを出し、今回もお見合い相手の伊藤(Erina)から一方的に磯釣り話をされるという場面があったが、このドラマにどうしても必要とは思えない。脱線ならば、家庭教師の島谷(宮崎香蓮)とハウスキーパーのベトナム人・グエン(上地春奈)が登場する場面だけでいいのでは?

もう一つIT企業のHYUGA CLOUD(ヒューガクラウド)の株式上場案件の相談を受ける猫田の場面があった。社長の日向俊矢(高橋光臣)とその妻(青山倫子)が相談中なのにイチャイチャする場面、また無駄が多いと思ったが、これは次回第3話でメインストーリーになるようだ。

脚本の福田靖

このドラマの脚本は、沢村一樹が主演のドラマ「Doctors~最強の名医~」を手掛けた福田靖。Doctorsは患者の背景も丁寧に描きつつ、高嶋政伸と野際陽子の脱線具合が心地いいドラマだった。今回のドラマではその良さがいまいち出ていないように思う。

第2話の視聴率は?

ドラマのレビューをみると、自分の感覚と批評家のレビューにずれを感じる。私はこのドラマを物足りないと感じるので、次回は10%前後まで下がると予想するが、果たして?(第2話視聴率:9.9% 5月2日更新)

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