ムロツヨシの「凡人演技」に涙 「重版出来!」第7話のあらすじ、感想、視聴率は?

      2016/06/19

黒木華主演の火曜ドラマ「重版出来!」はいよいよ第7話を迎えた。7%という危険水域の視聴率とは裏腹に、毎話心に響くストーリーが展開されている。第7話は、なぜか今までスポットが当たっていなかったムロツヨシ演じる沼田渡の話だ。

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第7話あらすじ(※ネタバレ注意)

沼田渡

三蔵山(小日向文世)のチーフアシスタントとして働く沼田は40歳。20歳のときに「いつかのサマーデイズ」で「第72回興都館新人コミック大賞・青年部門」で入選をするも、その後連載を勝ち取ることができず、20年間アシスタント止まり。「I’m here」というマンガを描いて編集者に見てもらうも、理解してくれる編集者に出会えずにいた。

凡人の苦悩と天才への嫉妬

三蔵山のもとで正式にアシスタントとなった中田(永山絢斗)。三蔵山も一目置く天才肌だが、複雑な家庭環境が影響し空気の読めないところがある。一方沼田はそんな中田にイライラし、またどこかで嫉妬してしまっていた。

ある日沼田一人が残業をしていたとき、中田が描いた「ピーブ遷移」のネームノートをインクで汚してしまう。それはアクシデントであったが、汚してしまったことを言い出せず引き出しに隠してしまう。様子がおかしい沼田に気付いた三蔵山が身代わりとなり事件は解決するが、この事件が沼田の運命を変える。

天才ギャグマンガ化の転落

週刊バイブスは収益確保のため、過去の名作アーカイブとして電子書籍化プロジェクトを進めていた。編集長の和田(松重豊)からプロジェクトを任された心(黒木華)は、過去に一世を風靡したギャグマンガ「タイムマシンにお願い」を書いた牛露田獏(康すおん)のもとを訪問。

牛露田は妻(赤江珠緒)を失くし、娘の後田アユ(蒔田彩珠)と二人暮らし。連載当時は派手な生活をしていたが、それ以後はヒットに恵まれず、中学生の娘に新聞配達をさせるほど生活に困窮していた。

和田が電子書籍化の話を持ってくるも、「漫画は紙で読むものだ!」と電子書籍を毛嫌いする牛露田は和田と心を追い返してしまう。

沼田、実家へ帰る

中田のネームノートを隠してしまった沼田に三蔵山が「作品をつくるということは、自分の心の中をのぞき続けるということ、どんなに醜くても情けなくても、向き合わなくてはならない。」と諭す。その言葉を受け自分と向き合った沼田は漫画家になるという夢を諦め、実家の酒店を手伝うため三蔵山の元を去ることにした。

凡人・沼田に重なる自分の情けなさ

やっとスポットが当たったかと思ったら、たぶん今日が最後の登場かもしれないムロツヨシ演じる沼田。20年間の漫画家アシスタントを振り返って語った言葉は、なんか自分に重なるものがあってジーンときてしまった。

「この人と感性が合わないだけ、いつか理解してくれる編集者に出会える」と戦わずに来てしあった。

これはほとんどの人が思い当たることだと思う。自分を肯定するがあまりに戦うことを避けて来た人生、本当に耳やら心やらが痛くなる一言だった。

特別な自分でいたかった。

同級生に「クリエイターである」という意味のない虚勢を張ることで、特別な自分でいたかったと語った沼田。これも「海外在住である」というなんか特別な自分でいたいという意味のない虚勢を張っている自分と重ねてしまった。

ムロツヨシの「凡人演技」が秀逸

今日はこれまでのような格言やら名言やらが登場するような回ではなかった。名言などというよりも、「全体で感じてくれ!」というような回。空気を読んだ沼田に空気の読めない中田が言った一言「冗談でも思ってもいないことは口にしない方がいいですよ、言葉の力は強いんです。」は名言とは言いたくない。

今回のテーマは「天才と影」。凡人だからこそ感じる天才の傍若無人な立ち振る舞いへの「苛立ち」。本当にムロツヨシっていい役者さんだよなって思う回だったし、そんな姿に共感し過ぎて涙してしまった。(空飛ぶ広報室の比嘉と今回の沼田は、なんか共通するものがある。)

第7話視聴率は?

個人的には本当にいい回だなって思えるけど、ちょっと地味だったのが気になる。7%を切らないことを願う。

第7話視聴率:6.8% (5月25日更新)

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